営業代行会社とは
営業代行は、企業の営業活動を外部に依頼できるサービスのことを言い、主に営業人材や必要な知識・ノウハウ等を提供します。
これまではアポイント獲得〜商談、顧客フォローまでの代行が一般的でしたが、近年では、リスト作成やマーケティング提案、営業コンサルティングなどを合わせて提供する会社も増え、サービスの幅も広がっています。
各営業代行会社の特徴については、下記の【営業代行会社12選】で比較しています。
営業代行が解決できる課題
営業代行を活用することで、主に営業リソースやノウハウの不足を補うことができます。
営業はもともと不人気職であり、優秀な営業人材の採用は難しい状況です。
また、新商材の拡販やインサイドセールスへの適応など、営業の成功メソッドを一から構築するのも困難を極めます。
営業代行は、これらの課題を解決し、迅速に成果を上げる手段として優れています。
営業代行のメリット
営業人材にかかる費用の削減
営業人材を採用する際には、求人の掲載、面接、採用、商材研修など、多くの費用が発生します。また、複数名を採用するとなると、費用はさらに大きくなります。
そこで営業代行会社に依頼することにより、工数や費用をかけずに営業活動を任せることができ、浮いた費用やリソースをコア事業の取り組みに回すことができます。
これにより費用を削減しつつ成果を上げるため、生産性が向上します。
営業を外部のプロフェッショナルに任せられる
営業代行会社には営業のプロフェッショナルが揃っているため、自社で一から営業人材を育成するよりも迅速に実績を積み上げることができます。
また、自社に拠点がないエリアや販売ノウハウのない新市場の開拓にも有効です。
人件費を柔軟に調整できる
直接雇用の人材を多く抱えると、固定の人件費が増大し、事業転換時の障害となる場合があります。
そこで営業代行サービスを利用することで、固定の人件費を変動費として活用でき、営業活動のオンオフを自在に切り替えることが可能です。
必要に応じて費用を投下して営業量を増やし、必要がなくなれば費用を抑えるといったメリハリのある営業活動が可能となり、投資対効果が高まります。
営業代行のデメリット
社内の営業力が成長しずらい
営業代行に依存しすぎると内製化が進まず、代行会社の評価や見直しが難しくなることがあります。将来的な自走を見据え、営業ノウハウが継承される環境を作ることが重要です。
営業活動の状況が把握しにくくなる
営業活動を外部に任せることで、日々の活動やプロセスの遂行状況が見えにくくなる不安があります。
定例会の開催や営業レポートの提出を取り決め、適切な営業活動が行われているかをチェックする必要があります。
営業代行会社を選ぶ際の3つのポイント
1）代行内容
営業プロセスを一括して引き受ける会社や、テレアポ・商談など一部の業務に特化する会社など、請け負う範囲・強みは会社によって大きく異なります。
サービス内容や実績を確認し、自社のニーズに合致するかを見極めることが大切です。
2）実績
通常、実績や導入企業の声などはホームページや提案資料に記載されていることが多いです。
併せて、営業担当者への問い合わせなど通じて、その会社の実績を確認することをお勧めします。
自社と同じ業界での実績や、類似商材の取り扱い歴がある場合、より安心して依頼できる可能性が高いでしょう。
3）料金形態
料金形態には主に「固定報酬型」と「成果報酬型」の2種類があります。
固定報酬型は予算を決めやすい点がメリットですが、逆を返すと成果が出なくても費用が発生する点がデメリットです。
また、成果報酬型は成果が出なければ費用が発生しない反面、成果をあげにくい商材の場合に代行会社としては報酬を得づらいため、注力してくれないという可能性もあります。
なお、どちらの場合も費用はサービスや会社によって異なりますが、相場としては以下が目安となります。
・固定報酬型：月額500,000～700,000円
・成果報酬型：アポイント単価1,5000～50,000円
商材の販売難易度等によって大きく変動するため、実際に代行会社に問い合わせて確認しましょう。
営業代行会社12選
外国人ジョブゲッター
【概要】外国人特化型
外国人領域に特化した営業代行会社です。実績が業界で一番多く、特定技能、技能実習などが得意な領域になります。
【料金形態】固定報酬
【実績】コール・アポイント率
・宿泊事業者：5.6%
・農業事業者：3.2%
・外食業事業者：2.4%
【URL】https://global-sales-partners.com/lp/
セレブリックス
【概要】業界トップクラスの実績
営業代行の領域で一番長い会社です。様々な領域の営業の代行を受けているので、実績は豊富ですが、外国人領域に特化したチームなどはありません。
【料金形態】固定報酬
【実績】
・平均コール・アポイント率：3.4%
・平均商談・受注率：15.7%
【URL】https://www.cerebrix.jp/
アイランドブレイン
【概要】BtoB専門
本田圭佑を株主とした営業代行会社です。テレアポに特化しているが、外国人領域に特化したチームはありません。
【料金形態】固定報酬・成果報酬
【実績】
・（IT業界）新規受注数：214%増加
【URL】https://www.islandbrain.co.jp/
人事に営業できるくん
【概要】法人の新規開拓に特化
人材領域に特化した営業代行の会社です。人材領域なので、特定技能や技能実習などの実績もありそうですが、外国人領域に特化したチームはありません。
【料金形態】固定報酬
【実績】
・（IT業界）予算80万円で新規アポ60件創出
・（人材業界）予算250万円で新規アポ150件創出
【URL】https://cloud-sales.site/
アンビエント
【概要】業界ごとに実績豊富な女性オペレーターを配置
【料金形態】固定報酬
【実績】
・（IT業界）コール・アポイント率：4.5%
【URL】https://ambient-co.jp/
FTJ Corp
【概要】BtoB特化
【料金形態】不明
【URL】https://ftj-g.co.jp/
TEIKEI
【概要】外国人領域も対応可能
【料金形態】不明
【URL】https://teikei.work/jg_gaikoku.html
ダイバーシティー
【概要】外国人領域も対応可能
【料金形態】成果報酬
【URL】http://www.divercity-jp.com/business/send/
オルガロ
【概要】外国人領域も対応可能
【料金形態】不明
【URL】https://orgallo.co.jp/
SORAプロジェクト
【概要】小規模案件から対応可能
【料金形態】固定報酬
【URL】https://sora1.jp/
アイドマホールディングス
【概要】ノウハウ蓄積型営業支援
【料金形態】不明
【URL】https://www.aidma-hd.jp/lp/
セイヤク
【概要】正社員採用による安定した人材提供
【料金形態】固定報酬
【概要】https://seiyaku-sales.jp/
まとめ
本記事では、営業代行会社の概要や選ぶ際のポイントについて解説してきました。
それぞれの代行会社で特徴や強み・代行範囲などが異なるため、自社のニーズに最適な代行会社をしっかりと見極めることが大切です。
またそのためには、自社の組織体制・予算の確認や、商材/サービスをどのように売り出し、成果を出したいかを明確にすることが重要です。
どのような企業においても営業活動は必要不可欠であり、営業代行会社を利用することは、営業活動を飛躍させるための重要な選択肢の1つと言えます。
また、自社に最適な営業代行会社を選ぶことで、一時的な利益のみならず、営業ノウハウの蓄積やマーケティング要素を含む長期的な利益を得ることが可能となります。
営業代行会社を効果的に活用し、自社の営業活動をよりスムーズに・躍進的に進めていきましょう。